サイトハウンドについてまじめに考えるブログ
2008.02.17.Sun Shahrayar犬舎 その3

今回もドイツのShahrayar犬舎の持つサルーキーへの思いを綴った続きである。
健康とはただ体が病気に犯されていない状態のみを指すわけではなく、この犬舎では精神面での健康を
重視されるべきであること、さらには愛犬の心身の健康を保つ際に重要な飼い主との関係を築くための
大事なアドバイスが書かれている。

この犬舎の持つ<ブリードの目的><能力><容姿の美しさ>に対する考えは過去のエントリーを
参考にされたし。

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<健康について>
サルーキーは何百年、何千年にもわたり多犬種に見られるような股関節形成不全(例:ジャーマンシェパード)や聴覚機能不全(例:ダルメシアン)、進行性網膜萎縮症(例:レトリーバー)などの遺伝疾患が発生しないよう細心の注意を払ってブリードされてきた。

サルーキーはそもそも健康な犬種である。

しかし他犬種同様に注意しなければならないことは「生活のリズムに慣れさせること」、これは飼い主に
とっても同じことが言える。
胃捻転を防ぐため食餌の後には飛んだり跳ねたりさせないことをはじめ、当然のことながら健康な生活
には欠かせない予防接種に関しても私達の仔犬は血統書・ブリード年鑑を手渡すと同時に今後の予防
接種を続けてゆくことを譲渡先に薦め、駆虫に関しても仔犬の段階で済ませ、健康な仔犬を新しい
家庭に受け入れてもらうようにしている。
仔犬を受け入れた後は緊急時に備え近所の動物病院を知っておき、また手術とホメオパシー療法に
ついて詳しい専門医を何件か知っておくといいだろう。

サルーキーの精神面における健康性を保つためにこの犬種は檻の中で飼うことには向いていないと
いう事実を頭において欲しい。
サルーキーは砂漠の犬であり、世界の広大さと自由とは何を意味するかその血の中に知っている。
もしもサルーキーを狭い空間に閉じ込めて飼ったり、もしくは庭やフィールドでの毎日の自由運動を
不可能にするならばあなたはサルーキーの小さな魂を殺すことになる。

サイトハウンドと人間との信頼関係についてはサイトハウンドファンを除いて一般的に軽視されて
いるが、サルーキーを含むサイトハウンドは自身の身の安全を寄せることが出来る、本当に信頼できる
人間をほんの1−2人だけ選び出すことを私達は経験的に知っている。
それ以上の数の人間は彼らにとって友好的な存在として認識されはするが、群れとして仲間としての
属性を分け合うことはない。
このことよりサルーキーの留守番トレーニングとは細心の注意を払っての躾と言うことになる。
アドバイスとしては留守番トレーニングは早くとも生後6ヶ月以降始めることを薦める。
つまり慣れた環境の中で数分から15分程度までを最初の段階とし、生後一年を過ぎるまで8時間以上の
留守番をさせることはいかなる場合にも薦められない。
これらに無理をすると犬は取り残されることに不安を感じ、その表現として周辺環境を汚したり他の問題
行動を取ることが容易に予想されるからだ。

残念ながら人間の場合は犬との生活変化に対して順応が早く、しかしサルーキーの場合生活環境への
順応は1年近くかかることも少なくない。
サルーキーとの生活を考えている方は犬を問題視する以前にどうか必ず自身の生活リズムと環境をもう
一度見直して欲しい。
もしもサルーキーが周辺環境に慣れ、留守番と言う行為がほんの一時短い時間だけ群れが家を不在にする
ことや「車」と言う犬小屋を番することと理解したならばこれらの障害はすべて解決されるが、その際どれ
だけトレーニングが工夫され愛犬の心理が汲み取られているかにもよるだろう。

さてサルーキーの胃袋は基本的に過敏でもひ弱でもなく、ぴかぴかの健康体の一例として挙げられる。
仔犬時代の食餌法としては仔犬に関する本などを参考にすることにより自身で勝手に考え出すよりも多くの
安全性と安定性を得ることが出来る。
成犬になってからは世の中にあるありとあらゆる食餌法の中から自身の愛犬に対する愛情を元に選び
出せば多くの正しい食餌法を見つけることが出来るだろう。

そしてあなたの愛犬があふれるほどの喜びと充分な運動それに加えあなたへの注目と家族としての認識を
持ち合わせることが出来ているならば、あなた自身サルーキー・フレンドとして誇りが持てる存在である。

(つづく)

         Chadifa und Chaila
                       Shahrayar ChadifaとChaila






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