サイトハウンドについてまじめに考えるブログ
2008.02.11.Mon Shahrayar犬舎 その1

2007年11月末にボダイの妹ベンガラ(血統書名 Shahrayar Bengala)が初めての出産をした。
D-Litter、つまり犬舎にとって4回目の出産である。

  ※ ドイツのブリーダーはおもに出産回数をアルファベットで数え、生まれた個体はその回数に当たる
    アルファベットを頭文字に名づけられる。
    例:Bo'dai → B=2回目の出産


それを期にShahrayar犬舎はかねてより準備を進めていた犬舎を紹介するホームページを公開し、
そこに犬舎の持つサルーキーへの思い、ブリードのモットーなどを掲載しているのだが、これらはとても
共感する部分が多いだけでなくサルーキーという犬種の繁殖において忘れてはならない大事な思想が
ふくまれているのでここに紹介することにした。

                        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<ブリードの目指すもの>
私達が目指すもの、それは「ゆるぎない健康」「高い能力」「容姿の美しさ」という3つの響き。
そしてこららは常にこの順位で重視される。

サルーキーはその犬種の特徴として慎重さを持ち合わせながらも人に対して友好的かつ静かな存在で
あるべきで、極端に引っ込み思案だったり怯えがひどいなど神経質で不安定に作用する性格はいかに
その容姿が美しくても私達は繁殖には用いたくない。
私達のサルーキーは人間家族と同じ生活環境で育つことにより日常生活にあるPC・電話・掃除機などの
家電による騒音に慣れ、子供達やその友達と一緒に遊ぶことで社会性を養い、また子供ながらの愛情の
ある雑な遊びの種類をも覚えて育つ。
もちろん周辺環境が性格のすべてを決めるわけではないので遺伝的な要因を選択することが同じくらい
重要となるのである。

私達はできるだけ遠縁のブリードラインを選び新鮮な血を血統に受け入れることに注意を払う。

『犬種の持つ遺伝的バリエーションを保つため、あらゆるタイプの近親交配を避けるだけでなく、
チャンピオン犬同士やいわゆるエリート犬同士でのみのブリードをも避けるべきだと遺伝学者は主張する。
チャンピオン犬同士のみのブリードは遺伝子の多彩性を制限し、例えば限定されたコートカラーのみを
選択的にブリードすることと同じである。
  − 中略 −
これは繁殖に用いる雌犬に限ったことではなく、むしろ多用することにより遺伝子の均一化を加速化
させる雄犬に「スーパードッグ」を用いないことでも避けられることである。』
(ドイツ・サイトハウンド・ブリード・アンド・レース協会会報誌「ウンザレ・ヴィンドフンデ」07年2月号より引用)

この基本に則って私達のサルーキーはブリードされる。
だから私達の最初の台雌「ビントゥ」は3回のみの出産に終わり、この先二度と繁殖に用いることはない。

  ※ Kyoko注: 動物愛護の視点より協会規定による繁殖制限は「雌の繁殖への導引は4回を超えては
    ならず、また最後の出産で満8歳を超えてはならない」とされている。さらには出産間隔についても
    規定あり。


私達は交配相手として候補に上がりそうな雄犬と全国のドッグショー会場巡りにより知り合うだけではなく、
その犬の持つ近縁度も可能な限り低いことを知るため、他の、サルーキーについて同じような意見を持つ
ブリーダーたちとも友情を通して協力し合っている。

(つづく)

           Bengala auf der Ausstellung
                   ベンガラと犬舎オーナーのライヒェルト氏







Comment











交配について興味深く読みました。

最近ネットで良く目にするのが、「また妊娠させたの??」というほど交配ばかりさせる犬屋、家元から売られていった犬が子犬を生めば、家元がそれを紹介する例、最悪なのは雌犬をアメリカへ送り、アメリカのインターナショナルチャンピョン犬と交配させ、妊娠初期状態で日本へ空輸返却して売る犬屋。
1匹40万というのがありました。
まことに立派な言葉を書きまくり、実はこれって虐待とちゃうの?思います。

犬屋の本性かも知れませんが、自分の娘(人)を外国へ留学させ、妊娠、三ヶ月も経たない日本へ帰国させる親はいるでしょうか?
テロ以来、アメリカの空港はチェックが厳しくなっていますから、全身に目一杯レントゲンを浴びさせ、12時間以上も狭い席で飛行機に乗せるバカ親は居ないと思いますけどね。
人の場合、妊娠臨界期が一番大事ですよね。
中学生程度の生物学の知識も、ましては品格も知性も無い犬屋が多いですね。

うちの場合、最初に飼育したジャック・ラッセル・テリアなんて、業界の人に聴いたら893屋さんが経営しているそうで、わからんでもありません。
From. brotzmann 2008/02/14 10:37

Brotzmannさん
いわゆる「犬屋」と呼ばれてしまう繁殖業者の犬の繁殖の仕方・飼育の仕方は動物愛護の面でかなり問題があります。
金儲けのためならば犬という存在を「金の卵を産むガチョウ」と同じようにしか見て取らず、どんな手を使ってでも儲けようとします。
ドッグショーだって出来レースが多いっていうし、金を見て犬を見ていない、犬の将来をそのような人たちに預けてしまっている日本の現状は多くの犬種のふるさとからかなりかけ離れたものであると言うことを知って欲しいです。

と、こんなことをいったら「日本には日本のやり方があるっ!」なんて逆ギレする輩も出てきそうですが、現存する犬種の将来は一国内だけで考えるものではありませんから。

私自身も母犬の交配のための空輸と言う行為は疑問視しています。
その犬が空輸に慣れているならばともかく、初めての飛行であるならばそのストレスは相当であると誰でも予想はつくはずです。
(人の場合妊娠8ヶ月を超えた妊婦は航空会社側から搭乗拒否されます。なにしろ機内で生まれちゃったり問題が起きてもらっては困るから)
かといって日本の検疫制度を考えるとそうそう簡単に海外と血の交流をすることも容易ではないのですが。
だから繁殖を手がける人たちには真剣に考えてもらいたいです。

レントゲンに関しては犬の場合それが原因となって発症するほど長生きしないのである程度獣医療の現場でも乱用されていますけど、日本ではいまだに出産直前の母体にレントゲンをかける医者までいるようですから多分そちらの方が人道的には問題であるとは思いますよ。(笑)

893さんのことは下手なこと書いてブログを潰されては困りますからあえてコメントは避けたいと思いますが、その筋の方たちに動物好きが多いのは昔からですね。
その意味するところは私の知る限りいろいろのようです。

From. Kyoko Alscher 2008/02/14 22:42

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